ABOUT KINKOWAN 錦江湾について
錦江湾は火山の大噴火と
地殻変動によりできた海です。
内湾でありながら最深部237mの深海をもち、
世界でも有数の活火山桜島や海底火山が
いまも活動を続けています。
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火山地形の国立公園
霧島錦江湾国立公園は、「霧島屋久国立公園」が島しょの生態系を持つ「屋久島国立公園」と火山地形の「霧島錦江湾国立公園」に分割されて誕生した国立公園です。その際に姶良カルデラが加えられています。
霧島錦江湾には、火山活動の足跡が刻まれている大地と海が広がります。大小20以上の火山群、現在も休むことなく活発な活動を続ける活火山桜島、さらに海中にも火山があります。姶良カルデラは、当時の巨大噴火のすさまじさを現代に伝える大変貴重な場所です。
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海の中のカルデラ
錦江湾は大噴火を繰り返してできたカルデラの海です。
湾奥部は2万9千年前の大噴火により大地が陥没してできた姶良カルデラです。このときに噴出した火山噴出物は南九州に厚く堆積し、「シラス」と呼ばれています。日本有数の活火山、桜島を抱え、また湾奥部には海底火山もあり現在も活動を続けています。湾口部にはさらに古く約11万年前にできた「阿多カルデラ」があります。
錦江湾の最深部は237mもあり、深海魚もすんでいます。複雑な地形をもち、黒潮が流れ込む暖かな錦江湾には多様ないきものたちがすんでいます。
LIVING ORGANISMS 重富海岸でみられるいきものたち
重富海岸には錦江湾奥では最大の、
約53haの干潟が広がります。
海と陸をつなぐ干潟は海の水質浄化の役割を担い、
多くのいきもののすみかや餌場となっています。
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- ミナミハンドウイルカ時期:通年
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錦江湾に定住しているイルカ。海岸や錦江湾沿岸の道路から見えることがあります。
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- クロダイ時期:通年
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30㎝以上になるタイの仲間。幼魚から成魚まで汽水域でよく見られる。
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- ヒメハゼ時期:通年
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干潟や汽水域に多いハゼ。砂によく似た模様をしている。
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- チクゼンハゼ時期:通年
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重富海岸の干潟で最も多く見られる小さなハゼ。干潟の潮だまりの中にもいる。
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- アカエイ時期:通年
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波打ち際や河口でもよく見られるエイ。尾に毒針があるので気をつけよう。
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- ミサゴ時期:通年
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お腹が白いタカの仲間。魚を捕まえるために海に飛び込みます。
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- クロツラヘラサギ時期:10月~5月
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世界で4,463羽(2019年調査)程度しかいない希少な鳥。ヘラのようなくちばしが特徴。
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- カワセミ時期:通年
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青い宝石のように美しい色をした鳥です。水辺で見かけることができます。
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- チュウシャクシギ時期:3月~5月 9月~11月
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春と秋に干潟に立ち寄る珍しいシギです。ホイッスルのようなよく響く声で鳴きます。
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- アオサギ時期:通年
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日本のサギの仲間では最も大きい。魚や小さなエイなどをつかまえて食べる。
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- ヒドリガモ時期:11月~3月
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冬に飛来するカモ。ピューンという鳴き声が特徴的。海藻などを食べる。
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- マメコブシガニ時期:3月~11月
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干潟に出ると最初に目につく丸いカニ。前後左右斜め、どの方向にも歩けます。
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- タイワンガザミ時期:通年
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甲幅15㎝ほどになる。後ろ足がパドルのような形をしていて、泳ぎがうまい。
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- ハクセンシオマネキ時期:4月~11月
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漢字では白扇潮招。白い扇で潮を招くようなダンスをすることから名付けられました。
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- オサガニ時期:5月~10月
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広い砂の干潟にしか生息できません。あまり出会えない珍しいカニです。
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- ムギワラムシ時期:通年
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巣の一部がストローのように干潟に出ています。大半を巣の中で過ごします。
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- ヤマトカワゴカイ
(生殖型)時期:3月 -
汽水域にすむゴカイ。春の大潮の頃にだけ、この姿を見ることができる。
- ヤマトカワゴカイ
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- ウミニナ時期:3月~12月
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重富海岸にたくさんいる巻貝です。全国的に生息場所が減少しています。
GEOGRAPHICAL FEATURES 錦江湾奥の地形
現在の錦江湾は、内湾の奥部に
水深206mの深海と海底火山をもつ
独特の地形となっています。
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kamitsukuri-jima 神造島
辺田小島、弁天島、沖小島の三島を称して神造島と呼び、海底から隆起した地層の中の流紋岩が年月をかけて削られた、珍しい地質が特徴。
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terayama 寺山
鹿児島市吉野町にある寺山展望台は、海抜400mに位置し、北に霧島連山、眼下に錦江湾、そして正面に桜島を臨む絶景スポット!
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wakamikobana 若尊鼻
霧島市の湾岸に面した場所にある若尊鼻。この先端は、ヤマトタケルがクマソ退治の際、ここから上陸したという伝説の祠があります。
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kanze 神瀬
桜島と鹿児島市の間にある瀬で、干潮時には白い灯台の下に砂浜が広がります。周囲にはサンゴ礁や藻場があり、魚も豊富。
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takatoge 高峠
垂水市の北東、標高722mの展望台。360度の壮大なパノラマビューを楽しめ、春には自生する10万本のサタツツジが山を彩ります。
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shin-jima 新島
江戸時代の噴火(安永噴火)の際、海底でも噴火が起こり、マグマが海底を持ち上げて(隆起して)できた島です。隆起の際にできた断層も多くみられます。